スピルリナとクロレラ成分比較
消化率と栄養価 クロレラとはこんなに違う!
クロレラとスピルリナはどう違うのか、疑問をお持ちの方も多いことでしょう。確かに、成分も錠剤の色や形もよく似ています。けれども緑藻類に属するクロレラと藍藻類に属するスピルリナには、様々な違いがあります。むしろ、クロレラの欠点を解消するものとして新しく登場したのがスピルリナだといえるでしょう。
クロレラの欠点はまず、あまりにも小さいことです。直径約0.3~0.5ミクロンと、なんとスピルリナの1000分の1の大きさしかないため、採取には遠心分離操作という非常に手のかかる方法を用いる必要があります。これに対し、スピルリナはろ過によって簡単に収穫が可能。大量生産にはスピルリナのほうがはるかに向いているわけです。

クロレラ(上)とスピルリナ(下)の顕微鏡写真
2時間で約95%消化!
次にクロレラは単細胞植物であるため細胞壁が硬く、大変消化が悪いことが挙げられます。消化を良くするためには機械的に粉砕したり、不自然に加工したりせねばならず、せっかくの成分が損なわれる心配があります。
反対にスピルリナは多細胞であるため細胞膜が柔らかく、手を加えなくとも非常に消化が良いのです。そのため便も緑色になりにくくなっています。
表をご覧下さい。スピルリナとクロレラの消化率の違いが一目瞭然です。クロレラは未処理状態だと1時間後の消化率が12.0%、細胞膜を破壊したものでも58.7%です。スピルリナは何の処理もせずに80.0%、2時間後には、95.1%という実に高い消化率を示しています。

スピルリナの人工消化率
スピルリナとクロレラの栄養比較
また、下の表はスピルリナとクロレラの栄養素を比較したものです。この表から、スピルリナのほうが全体的に栄養価が高いことが分かります。特にタンパク質、プロビタミンA、ビタミンB12の含有率が高いようです。他に食物繊維含有量も、クロレラが2~3%であるのに対し、スピルリナは約4倍の8~10%であることなどの違いがあります。
スピルリナ・クロレラの成分分析表(100g中)
|
スピルリナ |
クロレラ |
| イソロイシン |
3.25~3.9% |
5.5% |
| たんぱく質 |
52~80g |
55~60g |
| 脂質 |
6.7~8.3g |
10~12g |
| 葉緑素 |
1~2.5g |
1~2g |
| 総カロテノイド |
0.2~0.45g |
0.2~0.4g |
| フィコシアニン |
3~9.0g |
0g |
| カリウム |
1,800mg |
1,400mg |
| カルシウム |
263~495mg |
200~400mg |
| リン |
550~1400mg |
300~500mg |
| マグネシウム |
200~383mg |
250~300mg |
| 鉄 |
62~115mg |
50~80mg |
| プロビタミンA(ベータカロテン) |
80~200mg |
0.4~0.5mg |
| ビタミンB1 |
2~5mg |
1~2mg |
| ビタミンB2 |
2~5mg |
4~5mg |
| ビタミンB6 |
0.7~1.3mg |
0.8~1.2mg |
| ビタミンB12 |
0.2~0.4mg |
0.1~0.2mg |
| ビタミンE |
6~12mg |
6~8mg |
| ニコチン酸 |
8~10mg |
8~10mg |
| イノシトール |
65~140mg |
80~100mg |
| マグネシウム |
200~383mg |
250~300mg |
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